勢いよくドアを開けて中に誰がいるかを確かめる


そこには、段ボールとかジュエリーの山があった


.....何これ


数秒かたまっていると、段ボールとジュエリー山が動いた


「....ぅ......」


えっ!?今慎ちゃんの声聞こえた?


少しだけずれた山の間から慎ちゃんらしき人が出てきた


「慎ちゃんっ!!」


急いで慎ちゃんに駆け寄ってジュエリー山をどかした


「....おぉ、莉子か」


慎ちゃんが空いたスペースに座って、ひと息ついていた


「助かったぁ、サンキュー莉子」


慎ちゃんがまいった顔でお礼を言っていた


その姿にあたしは笑ってしまった


慎ちゃんの頭には、いっぱいのジュエリーがつるされていた


慎ちゃん....何のギャグですか?ってなるぐらいにね


「ふっふふ、慎ちゃんの頭に指輪ささってる」
「えっ!?マジか‼」


慎ちゃんって子供みたい


なんであんなところに埋まってたんだろう


気になって気になったけど、聞かないことにした


今聞いちゃったら、笑いがおさまらなくなっちゃう


「ちょっとぉ!すごい音したんだけどどしたの...慎!?」