あの後、仲よく手をつないで慎ちゃんが働いているジュエリーショップへ行った


「ここね、あたしのいとこが働いてるの」
「まじで?....へぇ、いいとこだな」


きょろきょろとあたりを見回してる健太君をよそに、あたしは慎ちゃんを探した


あっ、真紀子さんいる


真紀子さんとは慎ちゃんの奥さん


ここは慎ちゃんの奥さんの真紀子さんのお店である


だから、真紀子さんは店長ってわけ


真紀子さんに近寄って挨拶をした


「こんにちわっ真紀子さん」


真紀子さんがあたしのほうへゆっくり振り向いた


「新莉子ちゃん、慎探してるの?」


あたしが真紀子さんに話しかけるのは慎ちゃんがどこに居るかを訪ねるとき


いつもだったら、レジのところに居るのに今日はいなかったからさ

「慎ならね、倉庫ん中で在庫チェックしてるよ」


真紀子さんがそ―言ったから、あたしは急いで慎ちゃんを探した


倉庫んの前に立って、慎ちゃんの名前を叫んだ


何度も何度も慎ちゃんの名前を読んでみるが、慎ちゃんからの返事が来ない


「慎ちゃぁ~ん?」


あっれぇ~?おっかしいなぁ


――――ゴソゴソ


んっ?音がすると思ったら思いっきりものが落ちる音がした