「俺腹減ったわ、飯食ってもいい?」
「あっあたしも喉かわいた」


健太君とつないでいた手がいきなり引っ張られた


ビックリしたけど、健太君は相当お腹が空いているようだ


「何食べるの?」


健太君は何でもパッパッと決めるから、いつもあたしがもたもたしてしまう


あんまし来たことのないお店だから、珍しく健太君が迷ってる


「俺パスタにしようかな」
「どれどれ?」
「これ、うまそーじゃね?」


健太君が笑ってあたしを見てきた


その瞳に吸い込まれそうになるのを必死で押さえながらでも目が話せなかった


ずっと見つめ合ってると、健太君の顔が近付いてきた


えっ!?こんな人多いところで!?


「まっまって!」


恥ずかしさに耐えきれなくなって、あたしは顔をひいてしまった


健太君はびっくりしてる....


あっちゃぁ~やっちゃった


怒っちゃうかな?


「ごめん、恥ずかしかったな」


こんな時でも、優しい健太君


胸がキューンっとなってあたしは居てもたってもいられなくなった