「いい人だったなぁ、久しぶりにあんないい人を見たよぉ」
「莉子、まえから周りの人に気使ってばかりだったもんねっ!」


姫依は、あたしが苦労したことを知っている


だから、嬉しいあたしを見て何にも言わない


「優莉、痛かったでしょ?大丈夫?」
「りぃ~」

優莉は『りぃ』しかまだ言えないから、それが大丈夫の言葉だ


優莉に微笑み返した


「たっだいまぁ~」


姫依が、『おじゃまします』と言って靴を脱いではいってきた


「優莉!今日からは3人で暮らすのよ!」
「りぃ~う~」
「姫依っていうのよ、ほら優莉呼んでみな?」
「き~」


優莉が姫依の名前を言うと、姫依は嬉しそうにほほ笑んだ


「よろしくね優莉ちゃん!姫依だよぉ~」


姫依が優莉をあやしてくれた


「じゃー、ご飯の準備でもするかな!」


姫依と言う、新しい家族が増えた


2人で寂しかった家が、姫依がきてからかわった


姫依は家を明る気してくれるいい子だ


今日から家族3人で力を合わせてがんばるんだ


同棲生活がスタートした