「いきなり何言いだすのよ」
「だって彼かっこよくない?」


今あたしたちは、電車に乗っている


今日、ママがいないから姫依があたしの家に泊まりに来るんだ


いつの間にか、1週間が過ぎていた


土曜日なのに、姫依とあたしはマネージャーの仕事で部活に来ていた


部活も終わって、姫依と遊んで帰ることになった


そのついでに、姫依があたしの家に泊まりたいと言ったから


今、電車で移動中


まさか、この時あたしの運命の相手に逢えるなんて思わなかった


「あの人あの人!めっちゃかっこいい~」


姫依が指差してる方向を見てみると、いかにもサッカー少年な高校生が2人いた


黒髪君と茶髪君


姫依が指差してるのは、茶髪君


いかにも、姫依が好きそうなタイプだった


「姫依、あの人と恋したい」
「ちょっとちょっと姫依!まだ話したこともないのにそんな・・・」
「今から話すのよ!姫依話してきてもいい?」


姫依が、席を立って向かおうとした


少し歩いて、姫依が戻ってきた


「どしたの?」
「やっぱり莉子も来ようよ」
「はぁ~!?やだよ。あたし興味ないもん」
「いいじゃん。親友の頼みだよ!」


そ―言われて、あたしは無理やり連れて行かれた