「うわぁ…酷すぎる」

アタシ、牧野結菜 マキノユイナは中学3年生。

現在、国語のテストが返ってまいりました。


「うわっ酷っ」


「雫っ!!!!!?……見た?」

「見た。それは酷すぎる」

「だよねぇ…」



神谷雫 カミヤシズク


アタシの大親友

唯一なんでも話せる子。


「そーゆー雫は?」


「85」

「わぁ…」


そう、雫は頭がいいんです。


「結菜…」

「あっ桜木先生」


桜木直人 サクラギナオト

アタシ達の国語の教科担任。

そして………


アタシの好きな人。


「結菜…どうやったらあんな点数とれるの?」


先生はアタシ達を下の名前で呼んでくれる

フレンドリーな先生。


「えへへ…」


「確かに、15点はキツイよね」

「あぅ…」


そう、ただでさえ勉強ができないアタシ


まさか15点をとるなんて…

「結菜、これから土日学校おいで。特別授業してやる」

「え゛〜〜〜やだぁ!!!」

「結菜、今年受験だぞ?」

「そうだよ、やってもらいな結菜」

「………はぃ」



そう


アタシがもしこんな点数とらなかったら、あんなことにはならなかったのだろう



これは運命だったんだ