時間の流れは早く、もう終盤になっていた。
あれ以来山下君はこちらへ来ない。
気持ちは落ち着いてきて
冷静に見られるようになってきた。
隣へ目を向けると今まで
見たことのない梨奈の姿があった。
こんなにはっちゃけるんだ。
おもしろくて笑いそうになる。

「ああ!いちごぉ!サインサイン!」

「はへっ?」

おもわず間抜けな声がでた。
サ...イン?