「はい。紅茶。」

「ありがと…。」

あの後、私たちは梨奈の家にきていた。

マグカップに入った紅茶の
温度が手のひらに、じんわりと伝わる。

「ごめん。梨奈…。
学校休ませちゃって…。」

「いいの!いいの!それより…。」

梨奈は何か言いたげに私を見ている。

私は全部、話すことにした。
梨奈にこれ以上、
迷惑かけたくないから…。

「あのね…。私、実は…。
 山下陽介くんと付き合ってます。」

梨奈の反応が怖くて
思わず目をつぶった。

「ホントだったんだね…。」

「え?」