朝の心地よい風が私と梨奈の肩に触れる。
あの電話から一週間がすぎていた。
あの日から電話もメールもなくて…。
まさか、連絡禁止とかじゃないよね…?
「でさ、お姉ちゃんが~…って苺?
聞いてる?」
「あ、ごめん…。」
悪いことばかり考えるように
なってしまったみたいで、梨奈の話も
全然頭に入らなくなっていた。
「ほんと大丈夫?最近ずっと気分悪そうだよ?
なにか悩んでるなら話して欲しい。
私が口、堅いの知ってるでしょ?」
梨奈が急に立ち止まり、
真剣な表情で見つめてきた。
できることなら全部
話してしまいたかった。
でも…