「海をバックにして陽介と写真撮りたい。」

そういうと陽介はニコリと微笑んだ。

「なんだ!そんな事なら
いつでも撮ってやるよ!」

「よし!じゃあ撮ろう!」

私は陽介を軽く引っ張り
砂浜に足を踏み入れた。

海風の独特の香りが鼻を突く。

「ここでいいかな…。」

そう言って私はバッグから
ケータイを取り出した。
ケータイのカメラ機能を設定して…。

そのとき――。