「紫乃可愛い!」


「は?何言ってんの?黄太眼科言ったら?」


これだからタラシは…


「ひどっ!本当なのに!」


知るかっての

冗談とお世辞は受け付けてませぇーん(笑)


「紫乃~早く行くぞー!」

「はいはい!」

今私達は忙しいんです


なぜかって?
そりゃあ…


夏の文化祭の準備でだよ!


「はぁ…よりによって浴衣だよ!?絶対着ないからね!」

「はぁ?着ろよ~お前なぁ唯一の女生徒なんだぞ?」

「いいじゃん!他校から来るでしょ!どうせ!てか私似合わないし!」


「お前なぁこの無自覚!!」

「あぁ?なんだよこの刺し魔!!」


「刺し魔!?俺は一回しか刺してねーよ!ってか謝っただろ!?」


「あ…そうだ!男装する!」

「は?男装!?」


絶対その方がいい!


「私そっちの方が似合うって!!」


「あぁも!」



「はぁ…なにしてんだよ。」

この声は

「「黒斗!(先輩!)」」



ドキンッ


な、なんだよ!

なんで黒斗を見たら
心臓うるさくなるんだ!


「こいつが浴衣着たくねーとか言うんですよ!で、男装する!とかいい始めるし!」


「だ、だってそっちの方が似合うし!」


「紫乃」


「な、なに」

ドキンッ


「午前男装浴衣。午後浴衣にするぞ(笑)」


「はぁ!?まぁさっきよりはマシだけど黒斗先輩甘過ぎですよ!」

「そうか?可愛いからいんじゃね?(笑)」


ッ!!


「黒斗目ぇ悪いんじゃねぇの!?眼科行け眼科!///」


私は走って逃げた


「なんだあいつ?(笑)」


「さぁ?」