私を呼ぶ声に振り返ると

そこには


「居た居た!」


田中洋介がいた


「あれ…あいつどっかで」

なんでここにいんの


「紫乃こいつ誰?」


「あ、ぁ…クラスメイトの…」


私は田中洋介の顔をちらっとみた


「友達の田中洋介っす!」


と、友達!?

いつの間に友達だったのか!?


「友達!?おい紫乃友達なのか?」


白夜が慌てて私に聞いてくる


私は「なった覚えない」と小声で言った



「…でさ、神姫、昼飯食い終わった?」


「い、いや…今から白夜達と…」


「あ。まぢで?いや神姫が1人じゃないかと思って心配で来たんだけど…」


なんだこいつ!
むさぐるしいぞ!


ていうか友達だっていうの初耳だし!


そんな親しくなった覚えないし!



「ま、田中?ってやつも行けばいいじゃん?」


陽気な赤髪だな!


私はそれどころじゃないんだよ!



「まぢですか!?神姫の'友達'でよかった!」




「へ?友達だったの?」