『紫乃…』



「…乃…乃…紫乃!」


「うぅっ……ッ!」


目を開くと
白夜が焦った顔で私を見下ろしていた


「紫乃…良かった…うなされてたから心配した…」


うなされてた?



「…ッ!…あぁあ…あ、あぁ…」


ガタガタガタ…


私の体が震えた


あの夢は

何を私に見せたかったの?


「白…夜…」


「大丈夫かっ?」



「う、ん…気分が、悪かっただけ、だから…ありがと…」



私の背中を擦ってくれていたみたいだ。
摩擦で少し温かい…。



「今日は休んだほうがいんじゃねぇの…?」



私は少し考えた



「行くよ。」



もう大丈夫