『紫乃助けてっ!』


『要!祐貴っ要の方に行って!ここは私がどうにかするから!』


『わかった!』




これは…夢?


あの頃の夢…なの?



『あぁ…要?…祐、貴?…どこ…?』


血で目の前が真っ赤で

よく見えないよ


『紫、乃…』

『祐貴!要!』


『俺、もう…ダメかも、しれない…』


『内臓ヤられたのか!?』


『あぁ…』

『要は…』


『要…は……間に合…わなかった…ッ…』


『う…そ…』


『俺が…叩きのめした頃には…要は…息が…荒か…った…』



『私の…せいだ…』


『紫…乃!…お前のせいじゃないんだ…要も…言ってた…』



『俺も…お前に言う…ことがある…』


『もう…いいよ…喋るなよ…』




『俺は、お前が居、なかったら…お前が助、けてくれな、かったら…』

『やめろってばぁ…』


『俺は今俺じゃなかった…』

『やだよぉ…祐貴ぃ!』


『お前は…俺の憧れだった…』



『『紫乃…~』』




『あ、あ゙ぁあぁ、ぁ゙ぁぁ!!』