「遅刻魔さんおはよう」


私が教室に着く頃には
もうすでにチャイムが鳴っていたらしい


「だって遠いから…(笑)」

まぁいいじゃん?

許してー


と目で訴えて私は自分の席に座った


「あ、神姫。はよ!」


誰だこいつ


「え、いたの?」



弱そうなやつだなぁ…

てか席、隣だっけ?
覚えてないし(笑)


「まぢかよっ、泣きたいなぁ俺(笑)」


泣けば?

とか言いたいんだけど
目付けられそうだし…?
大人しくしといた(笑)


「ていうかさ、神姫ってなんで男子だけのここに来たわけ??」


?

なんで詳しく聞くんだ?

変なやつ


「別に?わけないよ。お兄ちゃんがいるからさ…まぁいろいろあって?」

こいつの名前なんだっけ?
あぁわかんない覚えてない


「お兄ちゃん?もしかして神姫白夜先輩?」


あ、知ってるんだ?

「うん。だから大丈夫ってわけ。なにか合ったら守ってもらえるし(笑)」


「…ふーん?まぁいいけど俺、田中洋介(たなか ようすけ)。よろしくッ」


なんなんだこの爽やかboyは!!

はっきり言っていい?気持ち悪いぞ?

(はっきり言ってない。)


だって大人しくしないとさぁ!!



「ふあぁあ…もう寝るから喋りかけないでね~」


一応私は
女の子らしく言った。


うぇ

こんな自分に吐き気が…