「お邪魔しました」
「お邪魔しました。 またな」
二人も帰る時間になり、玄関まで見送る。
「次は入学式にな」
先輩の言葉に、隣の楓は「はい」と返事をする。
………俺に言った言葉なんだけどな…(笑)
先輩達を見送って、二人リビングのソファーに腰をかけたと同時に、
「「はぁ―――…」」
大きな溜息。
少しの沈黙の後、二人顔を合わせて笑った。
「……今日はピザでも取るか」
「アップルパイも食べたいな」
「はいはい」
二人で過ごす何度目かの夜。
楓は徐々にだけど、俺に甘えるようになってきた。
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