三田先輩は俺から目をそらすと、フッと笑った。



「……そうだな。そうだった。

 俺も……皇と同じ理由だった」



 先輩は言いながら、クスクス笑う。



「いいんじゃないか、光陵で。

 来年来いよ。それで……生徒会に入れ」

「イヤです」

「即答か」

「当たり前です。
 先輩容赦無さ過ぎ」

「ははっ 皇なら出来ると思って信頼してるから頼めたんだけどね」

「そんな次元じゃありませんよ。
 俺と茂木が何回死んだと……」

「うーん。まぁ、過去は過去。未来はまた違う絵になるさ」

「………本当にいい加減ですよね…」


 はぁ…と溜息吐く俺に先輩は笑顔のまま「待ってるよ」と言う。



 ………なんか、もう。