それから、親戚と長いこと話し合った。



 子供だけの生活がどれほど大変か、危険か。


 それでも、俺達は二人の生活を望んだ。




「………二人がそこまで言うなら……」


 最後にはみんな折れてくれて、何とか二人での生活を許してもらえたけど。

 家は、売ることになった。



「子供だけの生活だと一軒家は危ないわ。

 セキュリティーのしっかりしてるマンションにしなさい」



 その条件は、飲むしかなかった。









 四人で暮らした家。


 パパとママとよく遊びに来た家。



 もう、住めないんだ……。