『もしもしー パパ?ママ?』

『………如月さんのお宅ですか?』

『………えーと………おじちゃん!パパとママじゃないよー』

『え? 貸して。


 ……お電話代わりました。如月ですが…………はい。

 正樹と和子は兄と義姉ですが………………はい…………………っ』


『……おじちゃん…?』

『……あなた?』




『はい……………いえ、ありがとうございます……………はい。

 …………すぐに向かいます。
 どちらの病院ですか…?』










 やり取りを聞いても、まだ子供だった俺には分からなかった。




 その日の夜。


 冷たくなったパパとママに会った――――