「岡村君の入る隊が一番隊に決まって、こちらがその組長の…」



「沖田総司です。」



「…あ、そうですか。」



なんとなくわかってた…かもよ!わかってたよ!簡単に言えば一番隊の隊士ということだろ?俺は。



「そうそう。…で、こっちが岡村……そう言えば下は聞いてなかったな!」



思い出したように、苦笑いをする近藤さん。




「…名前も知らねえ奴を隊士にしようとしてたのかよ!いい加減すぎだろ!」



そんな近藤さんに副長が吠える。



「そーいや、言ってなかったか?」



名前を聞かれて、岡村でーす。と答えただけだったな。



「まぁまぁ、歳。落ち着け。…で、岡村君。聞いても良いかな?」



「いいでっすよー。えーと、俺は岡村雪。な・ん・と!考えたの自分なんだぜー?」



凄いだろ!と言いたげにドヤ顔をする雪に皆がポカーンと呆けたような顔をする。

それに気付いた雪が不思議そうに皆を見た。



「おーおー?どしたー?なんだお前ら?」


そんな雪を前に、一番早く覚醒したのは土方だった。

土方をふるふると怒りで震えながら、雪に怒鳴る。



「てめぇ…偽名ってことだろうがぁ!!!!」


「……は?」