「なぁ?歳…。いいだろう?」


「……わかった。」



あいつを殺すのを失敗した時に、声を掛けて来たのは、近藤勇と言う壬生浪士組の局長だった。…そして、住むところがないことをわかるとこうして副長である土方歳三を説得し、俺は壬生浪士組の一員となるらしい。



「……近藤さん。」



「なんだい?岡村君。」



「…えー、俺はここに住んでもいいと?」



「そうだ。…岡村君は、隊士でいいのかい?」



「え?…ああ、はい。」



何でもいい。住ませてくれるならば。…本当にあの時、声を掛けられなければどうなっていたか心配になる。



「…近藤さん。こいつはどこに着くんだ?」



「そうだな。……うーん。」



隊士募集をしていた為、すんなりと入れたのはよしとしよう。ああー本当によかった。ホッとしていると、副長に声を掛けられた。



「おい、岡村。」



「……はい?」



「お前…どうして血だらけだったんだ?」



「………あー、まぁ予想はつくでしょう?返り血ですよ。」



今は、近藤さんの小さくなった袴を拝借…まぁそれでもブカブカなんだが。…返り血もそうだけれども自分のもあったのは言わないでおこう。