恵梨side

「お願いします……――――」


そう言った瞬間目の前がいきなり明るくなった。あたしは固く目を閉じた。


「恵梨さんっ ほら、目を開けてください つきましたよ~!!」


「ん… ここは? あたしの家の前…?」


「そうです! このお家の中に恵梨さんの肉体はあります ご覧になりますか?」


「いや… やめておきます」


少し興味はあったがさすがに自分の死体を見るのは気が引けたため、断った。


「そうですかぁー。 あ、私そろそろ天界に帰るので何かあったら遠慮なく呼んでくださいね! それでは良い時間をお過ごしください。」


そういってひまりという天使は砂のようになってさらさらと消えた。