恵梨side

真っ白な床、天井、壁

私はいまどこにいるのだろうか。

そんなことを考えていた。

そこに…


 「はぁーい♪ どうもこんにちは恵梨さん私(ワタクシ)天使のひまりと申します」

ぱっと現れた、

 「天使……?」


あぁ、そうか私
死んだのか

柚木くんは学校でいなかったけど、私みんなに見守られながら、

死んだんだ。

 「はいっ そうです  ところであなたはあの世界に未練がありますか? たとえば家族や恋人に最後に会えなかったとか」


 「… はい。 あり、ます。」

そんなこと聞いてどうするのかな…
 
 「じゃあ、その未練、なくさない?」

何を言っているんだこの子は…

 「……」

黙りこくってるあたしに天使はさらに続けた。

 「貴方の肉体、つまりご遺体が焼かれるまで貴方はあの世界で自由に過ごせます。
そしてそれはある特定の一人の人物とだけ会話を許されます。そしてその会話あいてにしか貴方の姿は見えません。」

 「…え? それって…――」

柚木くんにもう一回あって気持ちを伝えられるってこと?
と、言い終わる前に天使は続けた

 「そうです!あの世界への未練をなくすための儀式です。病気などで亡くなった魂はこの儀式のあとに天国へ行くのです。未練をなくし、快適に過ごすために。」

 「何、それ… 本当なの?柚木くんにあえるの?」

 「柚木くんでも何でも好きな人一人と貴方の肉体がなくなるまでは自由に過ごせますよ」

 「お願いします……――――」

あたしは無意識のうちに了解していた。