次の日の朝、食器の音で目が覚めた。

母さん、もうご飯?


うん。
ごめんけど、取って来てもらえる?


わかった。


布団をたたみ、急いで取りに行った。


はい。


ありがとう。


なんか、寂しいご飯だね。
お粥と、具の無い味噌汁と、茶碗蒸し。
たったこれだけ?


病気だから、仕方ないね。


そうか。

でも食べたい物があったら言ってね。
すぐ買って来るからさ。


母さんは、ニコッと笑い、
ひでちゃんも、ご飯
買って来て。
母さんと食べよ。


うん。


コンビニで、パンを一つ買い、部屋へと戻った。


ひでちゃん、パン一つでいいの?


朝はこのぐらいでいい。


じゃ、頂きます。


頂きます。


ご飯も食べ終わり、
何もする事が無い。


母さん、散歩でも行く?


う~ん。
母さん、ずっと病院から出て無いから、
たまには、出てみよっか!