よぅ、わからんけど、当たってる気がする。
俺は、少し笑いながら言った。

母も、笑った顔で

でしょ?!

と、言った。

で、今日は、どぅしたの?母さんに、何か用があったの?


ひでちゃんが、母さんに、会いたいって言うからさ。

婆ちゃんは、俺の方を笑いながら見て言った。

まぁ!ひでちゃん、母さんに会いたかったの?母さんも会いたかったわよ。

俺は何だか恥ずかしくなって、

帰っても暇だから、
ちょっとドライブがてら、来ただけだよ。

そんな俺を見て、少し笑い、頷きながら、

そぅ。でも、ありがとね。母さん、ひでちゃんに会いたかったから、またドライブがてら、母さんに会いに来てやってね。


そんなんじゃねぇ!
って言ってんだろ!
俺は強がって見せた。

あっ!ひでちゃん、
もう少しで卒業式だね。でも母さん、ちょっと行けそうもないかもしれない。


はっ?!卒業式?
別に来なくてもいい!一人でも何ともない。

その時、母さんの顔を見たら、今にも泣きそうな顔をして、

ごめんね。本当に、ごめんね。

そんな、大袈裟な事じゃないだろ?!
たかが卒業式ぐらい。

さっ。そろそろ帰ろうかね。晩ご飯の仕度もあるし。

婆ちゃんが、腕時計を見ながら言った。


うん。じゃあ、帰ろっか。母さん、またな。

ひでちゃん、また何時でも来てね。

おう。次は菓子でも
持って来るわ。
じゃあな。


扉を閉める時、母は、寂しそうな顔をしていた。


車に乗り、すぐ婆ちゃんに聞いた。

母さんの病気なに?


胃潰瘍だよ。

婆ちゃんは、少し間を開けて、言った。


胃潰瘍?
どんな病気なん。

胃に、少し穴が開く病気よ。

だから、あんなに痩せてんのか?