ワハハハッ!

俺はテレビに夢中になっていた。

ガチャ!

俺は、はっ!と振り向いた。

何の音だ?

風呂場の方からドアが開く音がした。
俺は静かに立ち上がり、そーっと風呂場に向かった。

風呂場に行くには、引き戸を開けないと行けない。
俺は引き戸の前に立ち
ゴクリ

と唾を飲み込んだ。

静かに引き戸に耳をあてた。

音はしない。

引き戸に手を当て一気に開いた。

あれ?何も無い。

ただ家の裏に行けるドアが開いていた。

これか。

ドアを閉め鍵を閉めた。

ビビらせやがって!

部屋に戻る時、2階から

パチン!

と音がした。

小枝が折れたような音だ。
俺は階段を下から覗いた。

何なんだよ!ほんまに無気味やの!

あっ!

さっき開いていた、
ドアと階段は一直線になっている。

誰かがドアを開け階段を上がり2階に行った様だ。

俺は2階に上がる勇気は無いが、下から叫んだ。

おい!誰か居るのか!今からバットを持って2階に上がるからな!覚悟しろよ!

2階からは何も返事は無い。

物音一つしない。

俺は、この無気味さに我慢が出来ず家を出ようとした。

ヨシオの家にでも泊めてもらおう。

テレビを切り電気を切った。

玄関で靴を履き、玄関を開けた。

うわっ!

玄関の前を首から上が無い人が猛スピードで俺の前を横切って行った。

俺は尻餅を付き、
固った。

うわぁー!

急いで起き上がり靴を履いたまま家の中に入り、
台所の横の窓から外に出た。

俺はヨシオの家に向かって必死に走った。

ヨシオの家が見える所まで来た。

ヨシオの家は真暗だ。
もぅ眠っているのだろう。
ヨシオの家の前に行きヨシオの部屋に石を投げた。

ヨシオの部屋は2階だ。