威張り腐りやがって!
先生は、たまらず顔を守っていた。
他の先生が、ヨシオを止めようと駆け寄って来た。

俺の標的は、駆け寄って来た、先生になった。
邪魔すんな!

止めに入ろうとした先生に飛び付いた。

俺もヨシオに負けまいと必死に殴った。

殴り続けていると周りには何人も先生がいて俺達2人とも止められた。

俺達は、そのまま校長室に連れて行かれた。
2人を残して誰もいなくなった。

あ~っ!スッキリした。
ヨシオが笑顔で、言った。

俺も!

先公が威張るからや!なっ!

おぉ!そうやな。

三十分ぐらいして、
俺達に殴られた先生、二人とヨシオの母親が入って来た。

俺達の前に先生が座った。

今から、ウダウダと説教をする感じだ。
俺は聞く気にもならない。

ガバッ!

っと立ち上がり、俺は帰ろうとした。

何処に行く!

うぜーから帰る。

ちょ、ちょっと待て!
うるせーよ!

バタン!

ドアを閉め学校の玄関に向かった。

あれ?誰も追い掛けて来ねーじゃん。

案外簡単に帰る事が出来た。

夜、

ヨシオから電話があった。

もしもし?

おぉ!どやったん?

俺あれから永遠に説教聞かされて、
今帰って来たんよ。
マジ疲れた。

俺みたいに帰れば良かったじゃん!

あっ!なんか先公が、ひでの親と連絡が付かんって言ってたで。
親が来ないと話しにならんから、
今日は、ほっとくて言いよったぞ。

連絡が取れん?

うん。

そぅなんか。わかった。
おう!じゃあな。

ガチャ。

何で連絡取れんのやろ?
まっ、良いか。

と、余り気にしなかった。

それから約一ヵ月たった。

やっとヒロシも学校に来る様になった。

が俺達の近くには来ない。