久し振りに帰って来てなんだ、あの態度は!
父に聞こえる様に大声で言った。

ひでちゃん黙っとき。
母は、そぅ言いながら風呂場に、父の下着を持って行った。

そんな事する必要ないだろ!

ううん。用意してないと、また怒り出すから。

しばらくして父が下着姿で風呂場から出て来た。

ご飯にしますか?

父は服を着だした。

あっ!お出かけですか?

父は服を着て、また家を出て行った。

母さん別れれば?

今では、あんなだけど昔は優しかったのよ。私にもあんた達にも。きっと、いつかは昔の様に優しくなると、母さんは思ってるの。

きっと。

絶対そんな事は無いね。

片付け終わり!
さっ、母さんも寝よ。
母さん、おやすみ。

おやすみ。ひでちゃ…。
痛っ!

どーしたん?

母はお腹を押さえて、うずくまった。

貴司!貴司!

ガラガラ。

何か?

母さんが腹痛いって。ちょっと下りて来い。
渋々、貴司が下りて来た。
母はまだお腹を押さえていた。

2人で抱えて2階に連れて行くぞ。

貴司と2人で母を2階の母の布団まで運んだ。
大丈夫か?

だいぶ楽になった。
もぅ大丈夫。ありがとう。
あんた達も早く寝て。