薄暗い公園の隅。
遠くから聞こえる、ブランコの軋む音。
―――――キィ、キィ、キィ
2つあるブランコに、タバコをふかす見慣れない影。
1人は立ちこぎをしているようで、高い位置にタバコの小さな光が見える。
もう1人は、赤い光が低い位置にみえるから座ってるんだと思う。
「ご対面だ。ヨウ。」
「そうみたいだな。」
目の前まで行くとようやくシルエットが分かった。
どうやら、座っているほうが"ヨウ"と言うらしい。
じゃあ、隣にいるのが副総長ってとこか・・・。
「ヒサ・・・。」
「わかってる。」
いや、わかってないだろ。お前。
眉間にしわ寄せすぎだっつの。