監禁されてからは、一度もヨウに会っていないのだ。
何度シンに、様子を聞いても。
「元気にしている。」
「ちゃんと中学にも行っている。」
そんな薄っぺらい言葉しか聞かされていなかった。
唯一の頼みの綱。
ヤミに聞いても、シンに口止めされていたのか何も話してくれていなかった。
ただ、いつもどおり。
「大丈夫だよ。」
そう言って、笑うだけだった。
なんだか、姉弟という感じは薄れてきてるほどだった。
何を話せばいいのか。
どう、話せばいいのか。
わからなくなってきた。
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