深い森の奥にある、城にも似た豪邸。

その最上階に、俺達はいた。


俺は彼女の前に立ち、彼女の青い瞳を見つめていた。

彼女も、俺の赤い瞳を見つめている。


「…ルアナ……」


彼女を一生手放さないと決めた時、俺は彼女の名前を呟いていた…


彼女の瞳には涙が浮かび、次々と溢れ、流れた。


そっと口づけると、幸せと愛しさが込み上げてきた…

いつの間にか自分まで泣いていて、彼女が指で俺の涙を拭ってくれ、俺は彼女の涙を舐め取った。


お互いに赤くなった顔を見合わせて、微笑み合い、抱き合った。







彼女は知っているだろうか…?




俺が、彼女を殺してしまいたいと思うほど




深く 深く


愛していることを……