そのまま眠ってしまった皐月ちゃんが、夜中に見回りに来た看護師さんに見つかって、私が今日1日だけとお願いした。
看護師さんは呆れた顔で、「しょうがないなぁ」と言ってくれてそのまま見過ごしてくれた。
朝、起きた皐月ちゃんは満面の笑顔で「昨日の歌、また教えてね」と言って病室を出ていった。
9時。
ヒマ。暇すぎる。
何をしようか、今日1日の予定は何も無い。
暇潰しに持って来た15冊の本はすぐに読み終わってしまって、今は棚の奥で並べられているだけだ。
はぁ…
大きなため息が口から溢れたと同時に、ドアがノックされた。
「はい?」
「こんにちは。」
開いたドアから長身の男性が入って来た。
伊月さんだ…
「言ったとおり、今日も来ました。」
「あ…はい。どうぞ?」
私が差し出した丸椅子を見て、伊月さんは軽く会釈をして座った。
「単刀直入に言います。やっぱりあなた、『IF』でしょう?」
はっきりと言った彼の顔は、自信に満ち溢れていた。
「この人は騙せない」と思った。
「…なんで、そう思うんですか?」
「わかります。ファンですから。皐月は、わからなかったみたいですが、俺にはわかります。」
伊月さんは笑顔を私に向けて言い切った。
看護師さんは呆れた顔で、「しょうがないなぁ」と言ってくれてそのまま見過ごしてくれた。
朝、起きた皐月ちゃんは満面の笑顔で「昨日の歌、また教えてね」と言って病室を出ていった。
9時。
ヒマ。暇すぎる。
何をしようか、今日1日の予定は何も無い。
暇潰しに持って来た15冊の本はすぐに読み終わってしまって、今は棚の奥で並べられているだけだ。
はぁ…
大きなため息が口から溢れたと同時に、ドアがノックされた。
「はい?」
「こんにちは。」
開いたドアから長身の男性が入って来た。
伊月さんだ…
「言ったとおり、今日も来ました。」
「あ…はい。どうぞ?」
私が差し出した丸椅子を見て、伊月さんは軽く会釈をして座った。
「単刀直入に言います。やっぱりあなた、『IF』でしょう?」
はっきりと言った彼の顔は、自信に満ち溢れていた。
「この人は騙せない」と思った。
「…なんで、そう思うんですか?」
「わかります。ファンですから。皐月は、わからなかったみたいですが、俺にはわかります。」
伊月さんは笑顔を私に向けて言い切った。