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当時、高校三年生だったあたしと亜流は学校の文化祭の係りが同じ、たったそれだけの接点しかなかった。




けど───────、





『………あ、の、笹原…さん』


文化祭の準備で、あたしと亜流しかいなかったとき。



その時はまだ、笹原さん葛野くんと名字呼びだった。





『………あのっ、えっとオレ、と付き合ってくれませんか?』



『………………は?』




しどろもどろに言う彼に思わず、聞き返した。





『だから、あの、す、好きなんです。笹原さんのことが』




『…………それだけ?』




ごめんね、葛野くん。

あたし君のこと好きだけど、満たされないの。




『…………っ、』