「さっき、郁のことばっか話してたじゃん?」 「えっ…」 そうまずいっって顔をしている莉音。 「もう、俺のことだけ考えて」 そう言って、莉音を床に押し倒しキスをする。 「佑斗っ…!!」 待ってとでも言うように、俺の肩を押してくる莉音。 その手をつかみ、俺は唇を離す。 「ねぇ、待って…」 そう言って、俺を見つめる莉音。 赤くなっている頬。 涙目の瞳。 こんな状態で… 「待つなんて無理だろ」 「え!?」