ゴメンね…莉音。 僕、莉音を困らせたよね。 ねぇ…莉音は、やっぱり佑斗といるときが一番幸せなの? 僕じゃダメなの…? 「…んなこと聞かなくてもわかるよ…」 そうつぶやき、俺は空を見上げる。 冷たい滴が、頬をつたわないように。 『好きな人の幸せ、願えるヤツはかっこええと思うで?』 最後くらい、莉音にとってかっこいい男の子になりたい。 ********