ここか…。

門のところに『龍王学園』と彫られていた。
私は校舎の中に足を踏み入れた。

あれ~教室ってどこにあるんだろ…、ここの学校広すぎて分けわかんない。

トントン。
ん?
誰かに背中を叩かれ振り返ってみたら…

…凄い綺麗な顔…

目の前には整った顔立ちの男子がいた。

「教室はあっちだぜ」

放心ぎみの私は彼の言葉で我にかえった。

「あり…」

はっ!男っぽくしゃべらないと!

「おう…サンキュー」

「お礼は身体で払ってもらおうかな」

一瞬時が止まった。
ん?今こいつなんて言った?身体…いやいやいや聞き間違いだよね、だって私は今男になってて相手も男…、もしかしてバレた!!!!ついたそうそうバレた!!!

「おい、そんな固まるなよ、冗談にきまってんだろ、男なんかに興味ねぇよ」

なんだぁ、冗談か、バレたのかと思った。

「なんだ、冗談か(笑)びっくりしただろ。」

「まっ、そんだけ可愛い顔してたら襲いたくなるけどな(笑)」