イヴなのに、まさかこんな事になるなんて。


あたしよりも早く来てくれてた亜子とはーちゃんは、一旦戻るって言って、病室を出た。

2人とも、本当にありがとう。


「燈真ぁー起きろー…」

そう問いかけても返事は返ってこなくて、あたしの声だけが虚しく響いた。

「燈真…」


白血病だったなんて…なんで隠してたの??

どうして相談してくれなかったの??

こんな形で知る方が何倍も何百倍も、辛いよ。


“一緒にいられなくなっちまった”


あの時言ってくれれば。

…ううん、違う。


もしもあの時言われてたら、あたしはそんな事望まなかった。


なんで燈真がって思うだけ。

…病気って理不尽。


サンタさんにお願いしたら、燈真を目覚めさせてくれるのかな。