2011.12.1


あたしは授業が終わるとマフラーを首に巻き、手袋をはめるとある場所に向かった。

自転車を走らせ20分。

自転車を止め、白い息を吐きながら駆け足である建物に入った。


「えりネェ~!今日も来ちゃった!」

「また来たの?!ミオちゃんも暇人だね~(笑)」


あたしが向かった場所はスタジオ。

スタジオは音楽をやってる人がそこで個人練習をしたり、バンド練習出来る場所。

えりネェはそこの店長。

あたしはここのスタジオの常連だったため、いつの間にか友達感覚でえりネェと話せる仲となった。


受付の側にある休憩用の机にスクールバッグを置き、イスにゆっくり腰を下ろすとえりネェは話しだした。

「ねぇ、ミオちゃんはもうドラムやらないの?」