「何百面相してんだよ
行くぞ」

「お?おぅ」

「あ、俺もついてくぅ!」

「それじゃぁ、僕は龍ちゃんの
見張り役としてついてく♪」

かくして、来たのは

デパート内コンテスト会場受付前

「あの、コンテストに出たいんですけど」

「あ、はい
それでしたら、コチラに名前を記入
してください
あと、このバッチを見えやすい場所に
付けてください
お客様のコンテスト番号は4番と
なりますので」

「はい。ホラ海里、バッチ」

「おぅ」

何か、この勇希とは上手く会話できん

何でや・・・・

そりゃ、女子の格好見るん初めてやし

ビックリしとれんけど

それより、意外にもカワエエから・・

?!カワエエ?!勇希が?!

そんなわけあるか!!!!

「海里、今日おかしいぞ?
体調でも悪いのか?」

「な、何でもない!
そないな事より、その男っぽい
喋り方ヤメや、負けるで?」

ま、どーせ勇希に女の子らしい

喋り方なんて無理やろうけどな

「そ、それは・・・・
コンテスト始まったらする・・
今はしないだけだ、黙ってろ」

はっハ~~ん

絶対無理なパターンやん

女の子の格好したって

やっぱり勇希は勇希やん

ようやく落ち着いてきたわ

やっぱ、初めて見た女の子の格好に

驚いてただけやったんやな

よかったわ

≪只今より“カップル限定カップメン
10食分GETできるかコンテスト”を
開催致します。参加カップルは
檀上に上ってきてください≫