それなりに充実した生活を送っていくうちに俺は小学6年生になった。
でも、ここから俺の幸せだった生活が崩れていくカウントダウンが始まっていたことに気づかなかった。
ある日、普通に学校に行き友達と話していたらいきなり先生が教室に入ってきた。
「一ノ瀬君!!ちょっと職員室に来て!!」
何事が起きたのかわからない俺はとりあえず職員室に行った。
「失礼します。先生なんですか?」
「落ち着いて聞いてね。お母様が倒れたそうよ。」
・・・・・・・・・え?
俺は、頭の中が真っ白になった。
そのあとのことはあまり覚えてない。
いつのまにか、先生の車に乗っていた。
そして、お母さんの病室まで来ていた。
「お・・かあ・・さ・・ん。」
やっと、出した声も震えていた。
「空輝?なんでここに・・・。」