俺の名前は松木翔。

関東1の暴走族・光龍の4代目総長。



俺に居場所をくれた人は2代目総長の花井祐瑠(はないゆうる)さん。


3代目総長は、その時まだ幹部だった。







俺には、普通の家族がいる。

親父に母さん、5歳年上の姉貴が1人。


でも、姉貴が高2の時モデルを始めてから、俺は家族から孤立しはじめた。

親は、俺の存在なんかないように姉貴だけ、褒める。

俺が、運動会で1位になろうが「よかったね。」ぐらいしか言わない。




そんな生活が続いて、中2の時に我慢の糸が切れた。

髪の毛を染めて、学校にも行かなくなり、親にも反抗するようになった。

夜は、1で繁華街に行きお酒を飲んだり、ケンカをしてた。



でも、タバコだけはしなかった。


理由は、ほかの人にも迷惑がかかるから。

ただ、それだけ。



そんな生活が中3の秋まで続いた。

そんなある日、ただ肩がぶつかっただけでケンカになった。