柚の部屋を出てから、一度リビングに寄ってサイフをとってから家を出た。




「まだ、夏だから明るいね。」



柚は、少し赤くなりかけている空を見ながら言った。



「そうだな。てか、どこ行くんだ?」


「ここから10分ぐらいでつくスーパーだよ。」



柚は、今もまだ空を見ながら答えた。




それからは、どちらも無言だった。



でも、この空気は嫌いじゃねー。


むしろ、この空気は・・・・いや、柚がいると落ち着くから素の俺でいられる。





ドンッ!!!


「イッッッゥタ~!!!!!」





俺が心地いい空気に浸っていると、隣から何かにぶつかった音と柚の叫び声が聞こえた。