その決断の速さにみんな驚いた。
「お前、少しは悩まないのか!?」
信也が驚いた顔をしながら柚に質問したけど、質問された本人はキョトンッとした顔をした。
「何で?だって、私光龍の姫でしょ?」
「でも、柚ポン!!怖くないの?俺達も全力で守るけど、拉致される可能性もあるんだよ!!」
椿も続いて言う。
「そんなの、あの時から承知してるわよ。てか、私は守られるだけの存在じゃない。私だって、みんなを守りたいもん。そこ、忘れないでね!!」
「やっぱ、お前って変わってんな。」
「何それ!?バカにしてんの、バカ翔!!」
「いい意味で言ったんだチビ柚。」
「チビ言うな!!私は平均の160cmだ!!」
「俺から見れば十分チビだ!!」
「はいはい、そこまで二人とも。」
幸が手を2回叩いて、俺たちのケンカを止めた。
「ケンカするぐらい、気力があるなら二人で晩ご飯作って。」
そう言いながら、6時30分を指した時計を指さした。
「「はい・・・・・。」」