正直、俺は柚と一緒に寝たくない。

柚が嫌だっていうより、女と一緒に寝たくない。




嫌でも、あの女のことを思い出すから・・・・・。

あんな思いをもう2度としたくなくて、恋なんてしないと決めた。

このことを知ってるのは、幹部のやつらだけだ。





チッ・・・・いやなこと思い出しちまった。


そう思いながら空輝と一緒に寝ようとしたら、ズボンのポッケにあるものに気づいた。





やべっ!!柚に渡すの忘れてた・・・・。

幸に怒られるかもな。




「柚。ちょっといいか。」


「うん、大丈夫だよ!!何?」



今、椿は柚が作った小テストをやっていたからすぐに柚がこっちを向いた。



「これ、つけとけ。」



そう言って、真ん中に黄色い勾玉がついたシンプルなペンダトを渡した。