「だって私、英数国は得意だもん♪」


「あぁ~。赤点は3つ以上だから理社を捨てても大丈夫ってことか。」


幸君がパソコンをしながら言ってきた。


「そういうこと♪夏休みは遊べるんだ~!!」

「それは無理だ。」


ルンルン気分で夏休みの計画をしていたら翔が不吉なことを言ってきやがった。


「何でよ!?」


私の高校生活初の夏休みに遊べないってどういうことよ!!


「昨日も言ったが、光龍は赤点は許されない。だから、このバカトリオがいる限り俺達に夏休みはない。」







な・・・・・・・何ですと~~~~~~!!!




てか、何気に翔も「バカトリオ」って使ってるし(笑)


って、そんなことはどうでもいいのよ!!



「お前たち本当にクズトリオだな。おい!!」


「クズっって何だよ!」


「お前らだ、お前ら!!私の夏休みをとるな~~~!!」



信也が言い返してきたけど、キレてる私は全く動じない。


「柚瑠ちゃん、ごめんね。この2人バカ・・・・クズなりに一生懸命やってるから許してやってよ。お願い・・・。」




幸さん・・・・。あなたはどんだけ優しい人間なんですか?


言い直したことはスルーしといて、怒ってた自分がバカみたいに思えてきた。