「アンタ今までどこにいたのよ?」


「空輝にそれ被せてから、ヒマだったから下の連中と話してた。」



それにしても、翔っ気配無くすのうまいよね。

私でもまったく気づかなかった。


「翔だやってくれたの?ありがとう。」



空輝は畳み終わったタオルケットを翔に渡しながらお礼を言った。


「あぁ。」


翔は、受け取りながら空輝の頭を撫でた。


空輝は、たぶん翔のことが大好きだ。

だって、私が頭を撫でたとき以上の笑顔を見してるもん。


2人のことを見ていたら突然空輝がこっちを向いた。


「そーいえば、ゆーは勉強しなくていいの?」



そういえば、忘れてた。


でも、昨日よくよく考えたら別に勉強しなくてもいいことに気が付いた。


「うん。大丈夫だよ!!」


「はぁ~!?お前昨日俺達と一緒に慌ててたじゃねーか!!」



理由を言おうとしたら、話を聞いていたのか信也が乱入してきた。