幸君に殴られて涙目になりながら勉強を始めた2人。


「んっ・・・・・ゆー?」


2人を哀れな目で見ていたら、空輝が起きた。


「おはよう。空輝。」


「おはよー。ゆー、こっち来れ。」



まだ、起きたばっかで呂律が回ってない声で私を呼ぶ。


私は、不思議に思いながら空輝の目の前に来たら抱きしめられた。


「ぎゃっ!!」


「ん~、やっぱゆーの香りは落ち着く。」



この頃、思ったけど空輝って心を許した人にはすごく甘えん坊。

第一印象は、クールって感じだったけどいまはその逆。


なんか、猫って感じかな?

私が頭を撫でると、すごく嬉しそうな顔をする。




あの日から、空輝は私に心を許してくれたみたい。

まぁ。その結果どこでも甘えてくるようになったんだけどね・・・。



「そいえば、ゆーがこれ被せてくれたの?」


空輝が持っていたものは、タオルケットだった。

私じゃないので、「違うよ。」って言おうとしたら、


「俺だ。」


今までどこにいたのかわからない翔が言ってきた。