翔は、眠たいのかわからないが少し機嫌が悪い。



でも、今の私にはそんなことは関係ない!!



「誰がそんなことを決めたのよ~~~!!」


「2代目の総長だ。」



シレッっと翔が私の質問に答えたのがまたシャクに触ったがまぁ、なんとか抑えた。


「2代目の人ろくでもない人ね。勉強なんてできなくても人は生きていけるのに!!」


「・・・・・ろくでもない人ね。」



翔は、少し間を開けて独り言のように言った。


その姿に少し罪悪感があって、


「ご、ごめん!!別に2代目の人を貶してるわけではなくてですね!!」


とりあえず、どうやって言っていいのかわからないからもう一度謝っといた。



「いや、別にいいんだけど・・・・プッ!!」



は?今笑った・・・・? 

・・・・・・なぜに!?


「何で今笑ったの!?」


「いや・・気にす・・・るな。」



翔は笑いを堪えているのか途切れ途切れに言った。


笑いが収まったのか、翔が私の顔を見て、


「2代目はお前に似てたから。昔のこと思い出しただけだ。」


と、優しい笑顔で言ってきた。