「も~何で電話くれなかったの~?ひかる~!」

『あ~ごめんごめん』

昨日のことだろう・・・。

帰ってから早々寝ちまったんだよな・・・。

もちろん。愛瑞のことは完全に忘れていた。

「んじゃはい。話して」

『今?』

「だって・・・電話くれなかったでしょ?」

『あ・・・はい』

愛瑞には敵わない。

気の強い私でも。

・・・今は昼食をカフェテリアで食べているところ。

朝から早々に携帯を見てみたら

愛瑞から13件の着信が入っていた。

ヤバいとは思ったが

もう遅いと思い、そのまま待ち合わせ場所へ行った。

そりゃぁもう怒られた。

そして今も同じことを言われている。

------------・・・・・。

すべて話した。

昨日のこと。

「キスしたの!?」

『ちょっでかい声で言わないでよっ!ってかしたんじゃなくって、さ・れ・た・の!』

「同じことでしょ~・・・。ついに女の子になったねひかるちゃん♪」

女の子って・・・。

愛瑞から見て私はなんだったんだ。

「でも茶髪の人にでしょ?めちゃくちゃ、かっこよかったじゃん!しかも!暴走族って~!!」

小さい声でもはしゃいでいる愛瑞・・・。

『まぁ・・・もう関わらないつもりだから』

「えぇ~!なんで?どうして?」

どうしてって・・・。

『そういうことだから!分かった?』

「せっかくのひかるの恋が~」

あ~もう!

恋って・・・っっしてないから!