「…花梨、一緒に来る??」

「ううん、大丈夫だよ。良い機会だし、それにこれ以上沙雪姉ちゃんに頼ってばっかじゃ…いけないしね。」

「分かった…。」


沙雪姉ちゃんはそれだけ言って、あたしの頭をそっと撫でて微笑んだ。


やっぱ、沙雪姉ちゃんは綺麗だ。

一生…敵わない。


「さ、沙雪姉ちゃ…ん。ぐすっ」

「ほらぁ、泣かない泣かない…今の花梨なら、1人でも大丈夫。自信持って。」


【自信持って。】



あたしは沙雪姉ちゃんのこの言葉にすごく救われた。


あたしは、一人暮らしを決意した。